妄ツイを書きたいと考えているものの、躊躇しているあなたへ#3
外山のブログを閲覧いただいきありがとうございます。
前回#2では、妄ツイを投稿するまでに用意しておかなければならないものについてお話ししたかと思います。
それでは、前回の終わりの方でも軽く触れましたが、今回はいよいよ妄ツイの書き方そのものについて話していこうと思います。
②作品を書くにあたっての書式の違い
妄ツイ界隈には、妄ツイを書く際に大きく分けて2つの書式に則って書かれることがほとんどです。
1つ目は妄ツイ書きと呼ばれるものです。
この書式を見たことがある方は多いのではないでしょうか?
妄ツイ書きとは、誰が話をしているかがわかりやすく○)や、飛)といったように示されているものだと考えて差し支えないでしょう。
恐らく現在の妄ツイ界隈において、最も多い書式です。
続いては小説書き
こちらも見たことがあると思います。
僕自身、こちらの書式で投稿させていただいてますしね。
小説書きとはその名の通り、プロの作家さんと同じように書かれている書式です。
それだけ?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ここも大事な選択です。
個人的な話になりますが、僕は今まで本をある程度読んで育ってきた人間です。
そんな境遇の僕にとって、俗に言う妄ツイ書きというのは馴染みがなく、最初に目にしたとき違和感がありました。
慣れない書式で書くよりも、慣れ親しんだ書式で書く方が書きやすい。
そんな理由から僕は後者を選択しました。
これから書き始めようか悩んでいるあなたも、どちらの方が自分の感性に合っているか慎重に選んだ方がいいと思います。
[2つの書式のメリットとデメリット]
一見すると些細な違いに見える2つの書式。
しかし、一見しただけではわからない大きな違いが隠されているのです。
思いつく限り箇条書きでまとめてみましょう。
妄ツイ書きのメリット
・口調の差異によって書き分けなくても、誰が話しているかが一発でわかる
・主流となっているため、この書式に慣れている読者が多い
・↑つまり、他の妄ツイ師からの流れで読者を増やすことが、小説書きよりも比較的容易
妄ツイ書きのデメリット
・小説を読んできた人からすると、稚拙な表現に見られることがある
・叙述トリック的なものを非常に仕掛けにくい
・他の妄ツイ師も同じ書き方をしていることが多いため、内容や構成で工夫しないと埋もれやすい
こんなところでしょうか。
もちろん他にもたくさんありますが、3つずつ挙げさせていただきました。
次に小説書きのメリットとデメリットを見てみましょう。
小説書きのメリット
・傍流ということで目を引く
・読者は誰が話しているのかを文脈から判断するため、そこにトリックを仕掛けたりすることができる
・妄ツイ書きに抵抗がある読者を獲得しやすい
小説書きのデメリット
・登場人物の口調を工夫しないと、誰が話しているのかがわかりにくい
・そもそも妄ツイの読者は小説書きに抵抗がある人が多いために妄ツイ書きが主流になったという経緯から、多数派からは外れる結果になることがある
・前述のデメリットより、会話文よりも地の文がメインになることが多く、ある程度の語彙を要する
僕は小説書きで投稿しているため、こちらのメリットとデメリットの方が思いつきやすいですね。
いかがでしたでしょうか?単純に書式一つとっても、案外奥深いものです。
ここに挙げたもの以外にも、沢山メリットデメリットはあります。
安直に始めるのではなく、自分はどちらの方が向いているのか。
そこを今一度考えて、それから書き出してみることを強くオススメします。
次回は、物語の構造に大きく関わる部分についてお話ししていこうと思います。
会話文を多めにしてテンポよく進める方がいいのか、地の文を多めにして作品に重厚感を持たせるのか。
これには前述した2つの書式も関係してくるので、より慎重に選ぶ必要があることを、くどいようですがお伝えしておきます。
それではまた次回お会いしましょう。